一般的な販売スタイルのビジネスモデルか
どちらを選ぶかで対立している大手家具店。
10年ほど前にリビングの家具を揃えたときに
お世話になったが、
その後ちょっと寄った時に何かを感じて
それ以来足が遠のいていたのだ。
久しぶりの訪問に、出迎えてくれたのは受付嬢。
名前と電話番号を聞かれ、
しばらく待つと、担当者がつき家具探しのサポートを
してくれるシステムは変わっていない。
そのシステムに抵抗があったのと、
広い店内を探しても期待通りの家具が見つからなかったことで
来なくなったことを思い出した。
ただ、今回は、本気で探している家具がある。
エクステンションができるダイニングテーブルだ。
何でもよいというわけではない。
部屋に馴染んだ家具、長く使える家具。
部屋の広さ、壁の色、質感、部屋に置いてある家具など
担当者に伝えたが、どこまで伝わっただろう?
商品知識があっても、それだけでは来店客が探している
ものは見つからない。
何を求めているのか、普段はどんな暮らしをしているのか、
どんな人なのかまで、ある程度想像できないと
その人が本当に欲しいものの提案ができないだろう。
これは家具に限らず、すべてのコンサルティングに共通している
ということだけ、改めて学んだ気がする。
その日は、私は、ほとんど、担当者の目を見ることなく、
店を出ることになった。
欲しいものはない!と諦めて帰ることにした。
その帰り道、
ふらっと立ち寄ったイタリア家具店で、思わず長居することに。
ただ見るだけのつもりだったが、2時間近く家具に座り込んで話を聞くことになった。
家具のデザインや造り、造り手の想いなどのレクチャーを受けた。
じっくり検討するため、購入を即決はできなかったが、
また来ようと思った。
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