床や壁など建物の構造を支える骨組(躯体)の確認や
購入のための資金計画が万全でも、
家探しで、見逃しがちなのが「相隣関係」です。
要は、隣(土地所有に関係する家はすべて)の家との境界線や土地の所有についても
しっかりと調べておくことがとても重要です。
自分の土地や建物を巡ってさまざまな問題が、起こり得ることを踏まえて、
整備された土地、公道に接道した土地を選ばれることを
おススメします!
土地の所有権は、地面の上だけでなく、空中や地面の下にも及ぶことを
お忘れなく。
うちの庭先で、隣のおばあちゃんがうがいをしていたら、
「自分のお庭でやってください!」と言えますが、
地面の下に関しては、状況により受け入れなければいけないことが
あります。
土地の所有者は、隣の土地から水が自然に流れてくるのを
妨げてはいけない・・・と民法で定められています。
「自然排水の受忍義務」というものです。
水は、高い所から低いところへ流れるのが自然ですよね。
自然に流れてくる排水は止められない!
それを受け入れなければならないということです。
山坂の多い地域では、自分の所有地に隣の家の排水管が入っている
ということも往々にしてあります。
また、自分の家の排水管が、坂の下に位置する家々の私道の下を
通っているということもあります。
そのことで、
古くからの近隣住人の理不尽な主張に悩まされることもあるかもしれません。
法律では、隣人同士のいさかいを防ぐよう、お互いの権利を円滑にすることを
目的とした規定が設けられていますが、
「相隣関係」、、相手が隣じゃあ、いさかいはなくなりませんよ!
土地の所有権関係、隣人の確認は綿密に!