株式投資については、企業分析(財務分析)のお話までさせていただいたので、
はじめての方は、少し難しいと感じてしまったかもしれませんね。
企業は、@お金を集めて、A投資して、B利益を上げる
というこの3つの構造で成り立っています。
・どうやってお金を集めて、何に投資しているのかを表しているのが貸借対照表です。
・どう利益を上げているかを表すのが損益計算書です。
・この一連の流れでお金がどう動いたかを示すのが、キャッシュフロー計算書です。
貸借対照表を使い、借入金の依存度などの健全性を
損益計算書を用いて、企業の収益性の分析をします。
これにより企業の財務的な強みや弱みを把握し、投資判断の材料とすることができるわけです。
<貸借対照表>
会社が事業資金をどう集め、どのような形で保有してりうかを表すものです。
「資産の部」「負債の部」「純資産の部」に分かれており、期末時点に企業に存在する財産の一覧表というわけです。
決算期末の時点での資本とそれを裏付けとなるお金が示されていて、
持っている資本とそれを裏付けるお金は常にイコールで帳尻が合っています。
バランスが取れているから「バランスシート」というんですよ。
どのようにお金を調達しているかに「負債の部」がありますが、
借りているお金なので、いつかは返さないといけません。
1年以内に返さないといけないお金と
左側には、1年以内に現金化されるものが示されています。
財務の安全性を示すものに、1年以内に返さなければならないお金を用意できていそうかをみるのが、
流動比率=流動資産÷流動負債
この目安は、200%以上。
さらに、総資産に対して、返さなくてもよい自己資本がどれくらいの割合あるのかを示す
自己資本比率も企業の健全性をみる上で抑えておきましょう。
次回は、損益計算書についてお伝えします。
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