2016年09月12日

家探しの落とし穴 

毎週末、マイホーム探しに勤しんでいるというファミリーもいることでしょう。

床や壁など建物の構造を支える骨組(躯体)の確認や
購入のための資金計画が万全でも、

家探しで、見逃しがちなのが「相隣関係」です。

要は、隣(土地所有に関係する家はすべて)の家との境界線や土地の所有についても
しっかりと調べておくこと
がとても重要です。

自分の土地や建物を巡ってさまざまな問題が、起こり得ることを踏まえて、
整備された土地、公道に接道した土地を選ばれることを
おススメします!

土地の所有権は、地面の上だけでなく、空中や地面の下にも及ぶことを
お忘れなく。

うちの庭先で、隣のおばあちゃんがうがいをしていたら、
「自分のお庭でやってください!」と言えますが、
地面の下に関しては、状況により受け入れなければいけないことが
あります。

土地の所有者は、隣の土地から水が自然に流れてくるのを
妨げてはいけない・・・と民法で定められています。
「自然排水の受忍義務」というものです。
水は、高い所から低いところへ流れるのが自然ですよね。
自然に流れてくる排水は止められない!
それを受け入れなければならないということです。

山坂の多い地域では、自分の所有地に隣の家の排水管が入っている
ということも往々にしてあります。

また、自分の家の排水管が、坂の下に位置する家々の私道の下を
通っているということもあります。
そのことで、
古くからの近隣住人の理不尽な主張に悩まされることもあるかもしれません。

法律では、隣人同士のいさかいを防ぐよう、お互いの権利を円滑にすることを
目的とした規定が設けられていますが、
「相隣関係」、、相手が隣じゃあ、いさかいはなくなりませんよ!

土地の所有権関係、隣人の確認は綿密に!
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posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 11:53| 神奈川 ☁| 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月22日

不動産の査定

戸建てマイホーム獲得に向けて、物件探しをしていたころ、
見るものすべてケチをつけてきたわけではありませんが、
予算内で探すと、どうしても譲歩しなければならないところが
でてくるもの。

それが、北斜面と接道している道の幅だった・・とは以前のブログに
記しました。
そんな住まいですが、気に入って時々手を入れて丁寧に暮らしてきました。
10年過ぎた今、ここ最近、不動産がかなり動いていることもあり、
2年前くらいから、盛んに不動産業者からチラシが入るようになりました。
こんな土地・家をお探しの方がいらっしゃいます。
ご自宅を無料で査定します

こんな土地・家・・・と求められているのは、ズバリ!ウチだったりするわけ
ですよ!
早速、査定してもらったところ、
10年前に購入した金額で、売り出せるという。
住宅ローンもとっくに完済しているし、そろそろ終の棲家を探し始めようかと
思っていたし、ちょうどよいタイミングか??

いや、ただ、家族構成が変わるのはもう少し先なので、
売却時期もそのくらいずれ込みそうです。
となると、家もその分、築年数を重ねることになり値打ちが下がるのでは?

大丈夫です!心配する必要はないです。

これからは中古物件の流通市場が拡大する時代です。
リフォームや設備を新たに設けたものなど
すべて履歴を残しておくことで、家の価値は評価されるように
なります

欧米の築100年の家が評価され、流通するように、
日本も’造っては壊し’のサイクルから、価値ある中古物件の流通市場が
拡大するようになるでしょう。
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〜『いいものを作って、きちんと手入れして、長く使う』社会に
移行することが重要、
政府も、中古住宅の流通、リフォーム市場の環境整備を進めています。〜

(国土交通省 ”既存住宅・リフォーム市場の活性化に向けた取組み”より)






posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 11:18| 神奈川 ☁| 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月20日

賃貸物件の情報から、不動産物件を絞り込む

賃貸住宅の入居契約がピークを迎えるこれからの時期、
不動産の家主としては、びくびくするものです。
会社の人事異動や大学生の入学、就職などで出入りが激しいので、
出るなら早めに知らせて、次の入居者募集を早く始めたいからと
思ってしまいます。

ただ、これまでの26年の賃貸業の中で、
次の入居者がなかなか決まらずに困ったという経験はありません。
東京郊外とはいえ、ターミナル駅から徒歩4分。
10階建ての9階、眺望パノラマビュー、陽当たり良好。
セキュリティ完備。
となると、築年数が経っていっても、依然として女性には人気です。

今日の日経新聞の掲載記事を見ても、
部屋探し 上手に折り合い
(日経新聞2016年1月20日朝刊 M&Iより)
具体的な物件情報を調べる際、
『築年数にはこだわらないのが基本』・・・とあります。
利便性や部屋の使いやすさが重視されるのです。

最初から投資用の物件として考える場合は勿論、
自宅用の物件であっても、
検討したいのは、利便性。
駅からの距離、通勤通学・生活面での’利便性’でしょう。
いつの時代でも、’人が住みたい’と思える場所です。

ま、賃貸の場合は、周辺とのお付き合いはそんなに
考慮しなくてよいので、’私道’付きには目をつぶってもいいでしょWW

posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 09:22| 神奈川 ☀| 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

’住みやすさ’は無理をしないこと

裏の私道の舗装の件(1月13日のブログ記事)、その後どうなったかというと、
とりあえず、工事費の均等割には反対を貫きました。
工事申請の際に、私道を市に無償提供することも合わせて申請するらしいです。
もうこれ以上の時間をかけるのは耐え難いので、市への提供は大賛成。

これを機に、我々は以前から脱会したいと思い続けていた
’自治会’から抜けました。
それと時期を同じくして、ゴミ出し場も変えることに!
そもそも、もっと近いところにゴミ収集所2か所もあるのに、なぜぐるっと回って
遠いゴミ収集所まで出しに行っていたのか??
この10年も!

新しい街に引っ越してきたら、ご近所にご挨拶に行きますよね?
そのときに、「ごみ出すところはココよ」と指定された場所へ
指示通〜りに、遠いなと思いながらも出していたのです。

自治会の班構成で定められていると思い込んでいたその決まり事が
実は’都合のよい場所’を選べると知ったのは、つい先週。

自治会や町内会は任意団体なので、入るも入らないも自由です。
ただ、入っていないといじめられるのではないかなどと心配する人も
少なくないようですね。そんな人は
「PTAを上回る強制力?」 
を読むと、少し参考になるかも。

私の場合は、移住して10年5カ月。
4年前に自治会で順番で回っていきた’理事’をさせていただいたことが
きっかけで、地域に知り合いが増えました。
地域で言葉を交わす人が多いのは、やはり楽しいもの。
良識のある方も多いので、自治会が悪いわけではないです。

ただ、波動が合わない、価値観が合わない人々と
無理に合わせて暮らすことで自分が病んでしまったら元も子もない。
残りの人生無限ではないんだから。



posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 00:59| 神奈川 ☀| 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

我家の遺言 

私が遺言として家族に遺したいメッセージはいくつかありますが、
そのひとつが’私道つきの家は買うべからず’

マイホーム購入には年月をかけ、
100軒以上の物件を見て周り、すべての条件を満たすところは
ついに見つかりませんでした。
そうです。家探しは、結婚相手を選ぶのにも似ていて、
すべてこうであればいいなという希望を満たす対象が見つかることは
難しいと言えます。

高台の南斜面、陽当たり良好、眺望あり、首都圏ターミナル駅から徒歩圏。
接道幅は6メートル以上、接道している道幅も6メートル以上。
土地面積140u、建物面積100u以上。
こんな条件で探し求めると、お値段は、7,000万円を下りません。
いやいや、そんなに予算はないから、’〜6,500万円’という条件を
追加すると・・・検索結果はゼロとなります。

予算内で、条件を外していき、
様々試して見てまわった結果、絞られたのが’検討できる家’・・となったわけです。

結果的に外した条件が、「南斜面」「接道している道幅6メートル以上」でした。
陽当たりはよいが北斜面、接道している道が4メートルギリギリ。

盲点は、
家の裏には、宅地に接しているものの所有権の無い他人の私道があったこと。
この私道の舗装を巡り、
この半年以上、所有権を有する複数の人を相手に
悩まされることになりました。

所有者たちは、この私道の舗装についてかかる工事費を、
所有権もなく、しかも私道を使わない我々に対して、均等の金額を請求してきました。
測量費も均等割の金額78,000円を求められ、それも本来なら
支払う必要はなかったと思いますが払いました。
次に工事費を66,000円を・・・。

請求の理由は、その私道の下の下水道を使っているからということです。
ハ??と耳を疑りたくなるコトバが次々飛び出しました。

私道の権利者たちは、
車も入らない道が、車の通る道になることで、
今まで取引対象にさえならなかった家・土地の価値が
確実に2〜3割上がることを知っているはず。
駐車場を借りていた人は、年間約24万円は浮くようになるわけです。
ちょっと計算したら、どれだけ大きなメリットを享受できるか
明白です。
なぜ、私道を使っていない関係のない家まで、
引きずり込んでおカネを払わせようと強いるのでしょうか。

私が彼らの立場なら、私道の舗装にかかる費用は全部自分たちで払います。
土地の値打ちが格段に上がることと、駐車場代の負担がなくなる
ことを思えば、安いものだからです。

北斜面、私道は鬼門です。
余計多く支払っても、良質の地域の物件をマイホームに
選ぶべきでしょう。
このような私道を巡る平行線の議論は、時間の浪費以外の
何者でもありません。


posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 13:26| 神奈川 ☀| 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする