2016年12月27日

6ポケット

子へのお小遣いの与え方や、金銭教育に悩むお母さんたちが多いですが、
それもそのはず。
自分が教わり、育ったように導けばいいかというと・・・
私たちが子供のころとは環境が大きく違ってきているので、そう簡単にはいきません。

6ポケットって知っていますか?
子供1人に対して、両親・両祖父母の合計6人の財布(経済的なポケット)
があることを言います。

この6人が、子どもや孫に商品を買い与える現状があります。
商品だけでなく、お小遣いと称して大金を渡すこともあります。

この現象によって、子どもは、プレゼントをもらったり
お年玉をもらうときのワクワク感が薄れてきてしまう気がします。
’特別なこと’という認識がなくなってきてしまいます。

欲しくても買えない、買ってもらいないものがある。
行きたくても、お金が足りなくて行けない。
という環境を作らないといけないと思います。

欲しいけど、我慢する・・・というモノがなくて大人になると
どうなってしまうのでしょうか。

人が自分に使ってくれた時間、お金、そして何よりもその人の気持ちに対して
心から感謝するという、、、
そういう感情が、自然に湧いてこないヒトになってしまわないでしょうか。

三姉妹の長女として生まれ育った私は、欲しいものがあってもひたすら我慢する子どもでした。
漫画を毎月購読したり、いつも素敵な靴を履いている友達を
いつも羨ましいと思っていました。
妹たちの世話に忙しそうな母におねだりすることは一切なく、
また、子どもの目には、親が金銭的にゆとりがあるように見えなかったので、何事も我慢していました。

我慢したお陰で、自分で早く働きたいと意欲が湧きました。
自分で稼いで、欲しいものを手にしたい、親にもプレゼントしたいと
ずっと思いを募らせ、貪欲に生きてくることができました。

そんな昭和の時代と比べても仕方ないでしょ。。。と言われそうですが。
我慢のさせ方というのは、家のルールを作ったりやり方次第ではできると思います。

そう。 家の教育方針により我家の子ども達には、
「友達の家とは違って、うちは必要なものしか買わない、
しかも、必要なものでも高価なものは買ってもらえない」
という認識を持たせることはでき、
結果、息子も娘も倹約家になりました。(なってしまいました)

しかしです!
今年のクリスマス・プレゼント(セーター)をチラ見した高1の娘の
「これ、着ればいーんでしょ」
のコトバに、愕然としました!
6ポケット世代の子には、
サンタさんを卒業した後は、クリスマスプレゼントも廃止にすべきでした。

アルバイトなどを通して、自分が時間と労力を使ってお金を得ることの大変さを
知ると、また少し認識が違ってくるかと思いますが・・・
まだ更生させるに遅くはない。親は、手出し口出しせず、子に苦労をさせてやることですね。

プレゼント.jpg



posted by ライフ&マネーのコンシェルジュ at 12:17| 神奈川 ☁| 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする